株式投資でインカムゲインを狙う有効性

株式投資というと、一般的には株式を購入した価格より高い価格になったら売却し、その差益(キャピタルゲイン)を狙うものと思われています。ただ、バブル時代ならいざ知らず、現在では高率での株価の値上がりはあまり期待できません。その半面、近年は安定的に高い配当利回り(インカムゲイン)を得られる銘柄が増えています。

●キャピタルゲインが有効だった背景
過去、1990年頃までは東証1部の株式における平均配当利回りは1%もありませんでした。ところが、国債や銀行預金の基になる長期金利(10年国債利回り)は約5%もあり、それに比べて配当利回りは低すぎて投資の対象になりませんでした。2000年代に入っても平均配当利回りは1%台でしかなく、長期金利の方が配当利回りを上回っていました。

ところが、2010年代になると長期金利が低下を続けていくのに対し(現在はマイナス金利)、平均配当利回りは2%を超えるようになり、長期金利と配当利回りの利率が逆転しました。その背景には、配当額が変わらないのに株価が下落してきたことで配当比率が高まったことと、企業が株主への利益配分を増やすようになったという2つの要因が挙げられます。

ところで、1990年頃まで長期金利が5%もあったということは、10年間で50%の利回りが得られることになります。ただそれでも、投資家が5%の利回りよりキャピタルゲインを狙ったのは、当時はインフレ傾向が高いため、5%程度の利回りではインフレをカバーできないと考えられたからです。実際に株価は右肩上がりになっており、インフレに弱い債券投資をするより、インフレに強い株式投資をした方が得策とされていました。

●インカムゲインの狙い目の銘柄
長期国債の利回りがあまりにも低くなり、株式の値上りが頭打ちになった現在、株式の配当利回りの高さが魅力になってきています。ただ、どんな株式でも良いというわけではなく、安定的に4%以上の配当利回りを得られるものが適しています。

株式の配当利回りは確定しているわけではなく、業績が悪化すれば減配されて利回りが低下します。従って、減配リスクの低い銘柄を選ぶ必要がありますが、その条件には以下などがあります。
①規模:売上高や時価総額が大きい
②業種:不況に強い業種に属している
③財務:借金の額が小さい
④収益力:経常利益率が高い

上記の4つの条件を全て満たす必要はなく、実際に全てを満たす銘柄などありません。ただ、①から順に重要性が高くなっており、やはり売上高や時価総額が大きい方が配当に大きく影響します。なお、不況の影響をうけにくい代表業種としては、情報通信や電鉄、医薬品、食品、サービス、日用品などがあり、それらの業種の銘柄の方が安心です。

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